インドでは、古くは経典は口誦されて伝えられてきましたが、二世紀頃になると、法の久住のため記録されるようになりました。 中国の写経は二世紀後半で、仏典の漢訳が開始されると同時に行われ、四、五世紀以後、仏教信者が 増加するにつれて経典の読誦や講義も盛んになり、仏典の研究や談諭が流行すると必然的に写経が行われるようになりました。 また写経には報恩追善または自他往生のために経を書写して供養するという意味合いもあります。